5分でOK!忙しい人が万能ギタリストになる練習方法(理論編⑩:セカンダリー・ドミナント①)
お忙しい皆様、いかがお過ごしでしょうか?
本日は理論編「セカンダリー・ドミナント①」です。
少し長くなりそうなので、今回はパート1ということにします。
セカンダリー・ドミナント
セカンダリー・ドミナントというのは、ダイアトニック内の〇7以外の〇7の事です。
その前に、一度ドミナントについて復習しましょう!
キー=Cで考えると、
Cmaj7 Dm7 Em7 Fmaj7 G7 Am7 Bm7(b5)
ダイアトニック内に存在するドミナントは必ず一つです。
キー=Cの場合→G7になります。
このG7は一番目のドミナントになるので、「プライマリー・ドミナント」と呼びます。
そして、G7はCmaj7に行きたくなる(実際に弾いてみると分かります)性質があります。
これをドミナント・モーションと言います。
※理屈っぽく言うと、ドミナント・モーションは完全5度下に行きたくなります。
それ以外のドミナント
このドミナント・モーションを他のコードでもやってしまおう!というのが、セカンダリー・ドミナントになります。
例えば、Dm7に行きたくなるような感じ(解決)のコードはどのコードでしょうか?
ドミナント・モーションは完全5度下のコードに解決したくなりますので、完全5度上の
コードをドミナント化しましょう。
Dm7(レ)から5度上の音→レ、ミ、ファ、ソ、ラ
ラの音、つまりAm7ですね。
Am7をA7にするだけです。
A7→Dm7
これでドミナント・モーション(Dm7へ行きたくなるドミナント)が出来ました。
この時のドミナントがセカンダリー・ドミナント(上記でいう所のA7)になります。
以下はキー=Cの時のセカンダリー・ドミナントの一覧です。
A7→Dm7
B7→Em7
C7→Fmaj7
D7→G7
E7→Am7
セカンダリー・ドミナントは5つになります。プライマリー・ドミナントを含めると全部で6つになります。
そして、アナライズした際の呼び方(書き方)も変化します。
A7の場合、VI7ではなく、Dm7(IIm7)に解決しているので、V7/II (ファイブ・セブン・オブ・ツー)となります。
正解
V7/II IIm7
A7 → Dm7
間違い
VI7 IIm7
A7 → Dm7
※V7/〇←この〇に解決したいV7と考えるとそこまで難しくないと思います。
以下はキー=Cの際のセカンダリー・ドミナントです。
V7/II IIm7 (ファイブ・セブン・オブ・ツー)
A7 → Dm7
V7/III IIIm7 (ファイブ・セブン・オブ・スリー)
B7 → Em7
V7/IV IVmaj7 (ファイブ・セブン・オブ・フォー)
C7 → Fmaj7
V7/V V7 (ファイブ・セブン・オブ・ファイブ)
D7 → G7
V7/VI VIm7 (ファイブ・セブン・オブ・シックス)
E7 → Am7
ここであれ?と思った方、鋭いです。そうです、Bm7(b5)に解決するセカンダリー・ドミナントがありません。
少し難しい話になりますが、VIIm7(b5)はディミニッシュト・コードとしての機能を持った特殊なコードなので、このコードに行きたくならないんです。ですので、VIIm7(b5)に向かうセカンダリー・ドミナントは存在しないと考えるんです。
最後に理解できたかどうかのチェックとして、いくつかクイズを載せておきます。復習に確認に使ってください!
キー=Cと考える
・G7はなんというドミナント?
・ドミナント・モーションは何度下に解決したくなる?
・C7の解決先は?
・E7の解決先は?
・Dm7に解決したくなるコードは?
・V7/IIIはなんていうコード?
・V7/Vはなんて読む?
答えは下に記載してます!
キーが変わると混乱しやすいので、まずはキー=Cで頭に叩き込みましょう!
本日も練習頑張りましょう!
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クイズの答えです。
キー=Cと考える
・G7はなんというドミナント?
A.プライマリー・ドミナント
・ドミナント・モーションは何度下に解決したくなる?
A.完全5度下
・C7の解決先は?
A.Fmaj7
・E7の解決先は?
A.Am7
・Dm7に解決したくなるコードは?
A.A7
・V7/IIIはなんていうコード?
A.B7
・V7/Vはなんて読む?
A.ファイブ・セブン・オブ・ファイブ